ED治療薬のバイアグラが市販化された時期
米ファイザー社が開発・製造したED治療薬といえば、誰もがバイアグラと答えるでしょう。
このバイアグラが誕生したきっかけは、実は「狭心症治療薬シルデナフィル」なのです。
狭心症の改善効果は弱かったのですが、勃起力を高める働きが確認されたのです。
これが、バイアグラの元祖とも言えるバイアグラ誕生のきっかけとなったのです。
ED治療薬のバイアグラの販売が開始したのは、1998年のことでした。
FDA(米国食品医薬品局)により、3月27日に承認を受けることになりました。
アメリカで販売され、バイアグラは日本のクリニックでは取り扱っていませんでした。
そこで、個人輸入という方法により、アメリカからバイアグラを輸入していたわけです。
個人輸入による入手に関しては、トラブルも絶えませんでした。
硝酸塩薬(ニトログリセリンなど)と併用すると、副作用を起こすことが確認されました。
性行為のあと、心臓が停止して危険な状態になり、なかには死亡してしまう方までおりました。
こうした問題もあり、日本ファイザー社(米ファイザー社の子会社)は1998年7月に厚生省に承認申請をすることとなりました。
そして、1999年1月25日に厚生省が承認し、日本での製造が開始したわけです。
しかし、その後もED治療薬バイアグラの個人輸入のトラブルは絶えませんでした。
クリニック経由で入手するよりも、安く購入できたからです。
これは利用者にとっては嬉しいものでしたが、正しい知識を持たずに購入する方が多いため、
結果として危険な状態に陥る例が見受けられました。